溶接後熱処理部門

配管の溶接箇所を強くするために行う熱処理を行なっています。
国内外における火力/原子力発電所用機器、化学プラント装置、大型船舶など
多数の実績があります。当社では、以下のような方式を採用しています。

溶接後熱処理とは

焼鈍段取の様子

溶接後熱処理は、配管などの溶接箇所を補強するために行う作業です。
別名で焼鈍、あるいはPWHT(Post-welding Heat Treatment)とも言われます。
この処理により、残留応力の緩和、溶接熱影響部の軟化、溶接部延性の向上、残留水素の除去などの効果があり、溶接部の強度を高め、配管を壊れにくくすることができます。
当社では、以下のような方式を採用しています。

1.誘導加熱

配管に誘導コイルを巻き、電流を流すことによって電磁誘導作用によって配管内部に熱を発生させ、
配管自体を直接加熱します。主に径の大きな配管で施工されています。

装置

  • 176KVA低周波誘導加熱装置
    重量:2300kg
    容量:176KVA
    外形寸法:1880H×1600W×1200D
    用途:大口径配管厚板物の加熱
  • 高周波誘導加熱装置
    重量:140kg
    容量:56KVA
    外形寸法:1140H×550W×625L
    用途:大口径配管厚板物の加熱

使用資材

  • インダクションコイル
    用途:大口径配管厚板物の加熱
    外形寸法:38,60,80sq×10M / 325sq×10M

2.電気抵抗加熱

配管などにニクロム線を巻き、これに電流を流すことでジュール熱を発生させ、配管を外から加熱します。
この手法は主に径の小さい配管や肉厚の薄い配管で効果的です。

装置

  • 3回路制御ニクロム加熱装置
    重量:電源部90kg、制御部40kg
    容量:90KVA
    外形寸法:650H×700W×580D / 550H×550W×450D
    用途:小口径、中口径配管の加熱
  • 6回路制御ニクロム加熱装置
    重量:1250kg
    外形寸法:1500H×1380W×1300D
    用途:小口径、中口径配管の加熱

使用資材

ヒーター
  • EAヒーター
    用途:大型構造物、厚板物の加熱
    外形寸法:4.0φ×150W×650L その他
  • EBヒーター
    用途:小口径配管加熱(能率向上タイプ)
    外形寸法:200W×168L その他
  • パット型ヒーター
    用途:ボイラーチューブ加熱(能率向上タイプ)
    外形寸法:200W×240L その他
  • ニクロム型ヒーター
    用途:小口径配管、中口径配管の加熱
    外形寸法:1.8φ×3.5M / 3.2φ×7.5M / 3.2φ×12.5M / 3.2φ×20M

3.輻射加熱

配管とは非接触で遠赤外線の熱線により外から加熱します。
現在はあまり採用されてません。

  • 赤外線パネルヒーター
    用途:圧力容器、大型構造物で厚板物の加熱
    外形寸法:400W×600L / 200W×600L

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